楽しいBADUIの世界

1日1 BADUI(ユーザインタフェースの失敗学)

どちらから挿入するか悩んでしまうカードキースキャナ

      2011/09/23

学生さんからのタレコミ.

とある建物に入るための磁気ストライプタイプのカードキースキャナー.

カードキースキャナー

カードキースキャナー

下の2枚の写真,一方はドアが開き,もう一方はドアが開きません.

カードキースキャナーでオモテ面を手前にして読み込む

(a) カードキースキャナーでオモテ面を手前にして読み込む

カードキースキャナーでウラ面を手前にして読み込む

(b) カードキースキャナーでウラ面を手前にして読み込む

(a)と(b)のどちらが正解でしょうか?

私は(a)だと思ったのですが,正解は(b)とのこと.このBADUIを報告してくれた学生さんも(a)だと思っていたらしく,何度かおかしいなとスキャンしていたとのこと.

この手の磁気ストライプカードを利用したスキャナーって正しい方向から入れても,速度によってはちゃんと認識しないことがありますし,カードが汚れていたりすると認識しなかったりします(そもそもスキャナ自体が古くなってて反応が悪いことも・・・).そのため,正しい方向(b)に入れてたのに,別の要因で認識せず,ありゃ?と思って(a)でやっぱり認識せずどっちだと悩んでしまったりします.

読み取り口の左側にでも,どちらから入れるかわかりやすいようなカードの絵を提示しておくとか,磁気ストライプっぽい黒い線を配置しておくなどすることで,無駄に何度もスキャンしなくてすむようになると思うんですけどね.海外のスーパーでクレジットカードを利用するときにも,なかなかうまくいかず似たようなことを経験したことがあります.

工夫が欲しいインタフェースでした.

BADUIを集めて整理した「失敗から学ぶユーザインタフェース」が発売されました

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