楽しいBADUIの世界

1日1 BADUI(ユーザインタフェースの失敗学)

バス停が見つからずに焦るの巻

      2014/09/16

とある機器の修理のために,成田近くの修理ショップまで出かけた時のこと.

電車が到着してから目的地までのバスに乗ろうとしたのですが,1時間に1本しかなく,またそのバスも5分前に行ってしまったため,悲しくタクシーを利用しました.目的地が私の予想より駅から遠かったことも有り,タクシー代が2000円近くまで行って悲しくなったのですがそれは特にBADUIとは関係ありません.

その目的地である修理ショップで修理を終わらせ,バスに乗ろうとした時のこと.そのショップでバスについて話をすると,ショップの方が,ショップの近くのバス停にあと何分でバスが来るか調べてくれました.で,次のバス到着時間が10分後とのこと.1時間に1本のバスを逃してしまったらまたえらいことになる(しかも,車通りが多い道ではないため,流しのタクシーも期待できない)と思い,「通りまで出て左に曲がり,信号を渡って左に曲がり少し行ったところ」と,バス停の場所を教えてもらって急いでお店を飛び出しました.

教えてもらった通りに出て見渡すもののバス停が見当たりません.とりあえず,教えてもらったとおりに,左に曲がり信号まで向かいます.ここでもまだバス停が見当たらず,信号をわたって左に曲がりしばらく行くものの見当たりません.

バス停はどこ?

バス停はどこ?

それなりに歩いたのにバス停が見つからないため,もしかしたら聞き間違えたか,教え間違えられたかと焦って逆方向に走ったり,他の道を探したりするものの,それっぽいものはありません.バスの時間がすでに過ぎつつあったため,焦って再度教えられた方向へ思い切って進んだところ・・・

バス停が隠れていた!

バス停が隠れていた!

木の影にバス停が隠れていたことを発見.その後,少し待つとバスが到着.走り回ったため汗だくになってしまいましたが,無事駅まで辿り着くことが出来ました.当初教えられた時間とはバスの時間が違っていたため実際には少し余裕があったらしいのですが,良かったのか悪かったのか・・・.

さておき,今回の場合は私がバス停を見つけることができずに慌ててたという話で,バス停を設置した人には特に責任はないと思いますし,設置者がBADUI作成者だと言うつもりもありません.今回の場合,そのバス停の周辺を整備していないために,バス停が埋もれてしまい,結果的にBADUIになってしまったというものでした.

これに限らず,草木が生い茂ってしまって看板が隠れてしまったり,状況が変化したのにトイレのサインを付け替えていないためにびっくりさせてしまうというようなケースも多々有ります.そんなこんなで,メンテナンスをしておかないと,BADUIになってしまうという好例でした.UIのメンテナンス本当に重要です.

BADUIを集めて整理した「失敗から学ぶユーザインタフェース」が発売されました

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