楽しいBADUIの世界

1日1 BADUI(ユーザインタフェースの失敗学)

オートロックの呼出番号

      2010/01/10

引き続き学生さんからのタレコミ.

このところ防犯対策として,マンションやアパートのエントランスがオートロックとなっている建物が増えています.そのマンションやアパートに住んでいる人は,そこで暗証コードを入力したり,物理的な鍵を利用したり,IDカードをかざしたりすることでカギを開けることができるのですが,訪問者はそうした情報やモノをもっていないので,そこに住んでいる人にドアを開けてもらう必要があります.そこに住んでいる人にエントランスの鍵を開けてとお願いする際には,エントランスにある呼び出しシステムで,その人の部屋番号を入力し,その部屋に住んでいる人からドアを開けてもらうというのが一般的です.訪問者はそこに住んでいる人の部屋番号を覚えているか,エントランスにある郵便ボックスで部屋番号を確認する必要があります.

学生さんからたれ込まれたアパートのエントランスも同じくオートロックとなっていたようです.部屋番号確認のため郵便ボックスを見たところ,部屋番号は下の写真のように「2-A」「2-B」「2-C」のようになっている.

郵便ボックス

郵便ボックス

で,エントランスにある入力インタフェースは下の写真のような感じ.

ロックを外すボタン

呼び出しボタン

写真の解像度が低いためわかりにくいかもしれませんが,この入力部には0~9の数字と「消」「呼」というボタンしかなく,AやB,Cなどは用意されていません.ありゃっと思って,郵便ボックス(1枚目の写真)のところに戻りよくよく確認すると,「2-B」や「2-Cの」下に小さく「202」「203」と書いてある.で,この数字を入力して呼び出しボタンを押すと,その部屋の人と通話ができるというものでした.

なんで郵便BOXに「2-B」や「2-C」などのように提示しているのか謎なBADUIでした.まぁ,もしかしたらオートロックを接地する前から2-Bや2-Cといった部屋番号にしていて,その後エントランスにオートロックを設置したのはよいものの,数字のインタフェースしかなかった.ただ,住所の変更をするわけにも行かなかったため,仕方なく202や203を併記するようになったということなのかもしれませんが・・・

BADUIを集めて整理した「失敗から学ぶユーザインタフェース」が発売されました

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