楽しいBADUIの世界

1日1 BADUI(ユーザインタフェースの失敗学)

良く出来て入るけれど地域には適していない可視化

   

UC Berkeley 滞在のため,現在バークレーとオークランドの境に住んでいます.ちょっとオークランドに入ったところなのですが,オークランドはこの地域では治安の悪いところとして有名.で,どういった犯罪が起こっているのかという地図が日々更新されています.この地図はインタラクティブに操作出来ますし,色々なフィルタリングのモードがあるなど,良く出来ていると思います.

そこに住むことを検討する人間からすると,1日や1週間程度の犯罪歴ではなく,1ヶ月~1年間 (またはそれ以上)の犯罪リストが欲しいところ.ただ,オークランドの一部地域について1ヶ月の犯罪歴を表示すると下の画像のような感じになります.

犯罪マップ

犯罪マップ

溢れて何のことやらな状態で,さすがオークランドといった感じ.また,複数の事件を集約して提示する機能が無いため,破綻してしまっています.さらに,1年というのはそもそも想定外らしい.なんとかならんものかと思ってしまいます.なお,この地図もう一つ問題があって,色々な程度のひどさが異なる犯罪が似たものとして同じ色でマッピングされているため,一見すると何のことやら分からないのも問題.

折角のシステムも,導入する地域では破綻してしまいBADUIとなってしまうという例でした.

BADUIを集めて整理した「失敗から学ぶユーザインタフェース」が発売されました

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