楽しいBADUIの世界

1日1 BADUI(ユーザインタフェースの失敗学)

Google Scholar で悩む

      2009/12/25

Google Scholarは,論文を検索することが多い研究者にとって欠かすことのできない便利なサービスとなっており,日々活用させてもらっています.

最近,Google Scholarが特許関係をカバーするようになったため,検索したときにpatentが出てくることが多くなってきています.論文検索で入力するクエリと同じクエリで類似の特許が出てくればいいのですが,論文検索で入力したクエリが全く違う昔の特許の内容と適合してしまい,またそれが上位に出てきてしまうため面倒に思っていました.

で,どうやって特許関係を消すのだろうと不思議に思ってTwitterに書きこむと,m_minaさんから普通にAdvanced Searchの設定画面で特許関係消せるよとのこと.

Google Scholar 日本語版

Google Scholar 日本語版

一応確認したはずなんだけれどと設定画面を開く.

Google Scholar 日本語版(設定画面)

Google Scholar 日本語版(設定画面)

やっぱりありません.

う~んと思って m_mina さんに訊くと,そもそも検索クエリ入力する場所にチェックボックスがあって外せるじゃないかとの指摘.でも,そういったものは見つからない.

「Google Scholarの英語版だからかな?」という発言を見て,なるほどと思って scholar.google.com と入力するものの,勝手に scholar.google.co.jp へと飛ばされてしまう.Google関係はアカウントの設定を日本語にしていると .com を .co.jp に転送してしまうんですよね.なんとも厄介だ.

で,よくよく観察してみると,最初の画面の右下に「Google Scholar in English」というのがある.おぉこれだと思って画面遷移.おぉ,「include patents」というチェックボックスがある!

Google Scholar 英語版

Google Scholar 英語版

当然,Advanced Scholar Searchの設定画面も下記の通り.設定項目多いです.

Google Scholar 英語版(設定画面)

Google Scholar 英語版(設定画面)

Googleくらいに大きなサービスが,言語毎に違う設定を用意している場合,その罠に気付かず結構はまってしまいます.しかも,こちらとしては望んで日本語版にしたわけではないのだけれど,他で設定したアカウントの都合で勝手に日本語版に設定され,それで問題なく使えていたものだからなんでだろうと悩んでしまうわけで.しかも,それぞれのユーザが同じサービスを使っているつもりでいて,実を言うと違うサービスを使っているということがあり結構ややこしい話です.

BADUIを集めて整理した「失敗から学ぶユーザインタフェース」が発売されました

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