楽しいBADUIの世界

1日1 BADUI(ユーザインタフェースの失敗学)

申請するのが難しい科研費申請システム

   

研究者が研究するための予算を得る際によく対象となる科研費.その申請が10月に終わりました.毎年科研費や研究費の申請システムは何かしらをやらかしてくれるのですが,今回はそもそもの入口が分からないという問題があり,しばらく入口で行ったり来たりしてしまいました.

下のスクリーンショットがe-Radという国関係の研究費申請システムにログインした時の様子(ちなみに,このページは別ウインドウとしてサイズ指定で開きます).ここから科研費の申請をしたいと思うのですが・・・

kaken1

まず,メニューの一番上に「電子申請」があり,次に「公募一覧」というリンクがあるので,きっとこの中にあるのだろうと,このメニューを選択して次のページに行きます.色々な省庁名のリストがあり,文科省関係をチェックするものの,その中に科研費の申請に関するものがありません.

しばらく悩んでほかのリンクメニューもチェックしてみるものの,そこにもありません.

悩みながらページをスクロール.ここにも一見するとなさそうに見えて,私はいったんこのページから引き返してしまったのですが,実を言うとこの画面の中に申請の入口がありました.

kaken2

ちなみに,画面の右下のロゴっぽいものが科研費の申請を行うための入口.配置の妙でデザインとして溶け込んでしまっていたため,気づきませんでした.国の予算だと科研費が最も電子的に投稿されるものだから特別にしたのかもしれませんが,特別扱いしすぎてわけがわからなくなっています.

まぁ,このページで入口を発見できないからって投稿をあきらめる人はいないと思いますが,ちょっと難儀なシステムでした.

BADUIを集めて整理した「失敗から学ぶユーザインタフェース」が発売されました

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