楽しいBADUIの世界

1日1 BADUI(ユーザインタフェースの失敗学)

貼り方を間違えてしまってBADUIに

   

@ayatsuka_yuji さんからのタレコミ

●と▲と▼

●と▲と▼

とある建物のトイレのサインだそうです.問題に気づきますでしょうか?

まさに,●と▲がそれぞれ同じ大きさなので,下の図のような4つのパーツがあり,プレートに自分で貼って使うようなものなのだと思います.どこにでも設置できるのが売りなパーツなのでしょうか.

4つのパーツ

4つのパーツ

で,スカートを表現するために女性には▲を,男性は肩幅の広さ?を表現するため▼を使うものがピクトグラムとして一般的です.ですので,本来は下の図のように貼るのが正解で,これだったら特に混乱はないと思います.

こうなる予定だったのだけれど・・・

こうなる予定だったのだけれど・・・

一方,この三角形の方向を間違ってつけてしまったのが今回の例にある下図.

こうなっちゃった

こうなっちゃった

男性のマークは▼だったはずだけど・・・えっ?となってしまい,どちらが男女かわからなくなってしまうというものでした.これ,トイレの男女のサインが隣り合ってないと,男性が「ああ両方赤色にしているのね」と勘違いし,女性が「ああ女性のマークで青色のところってあるよね」と勘違いして,間違った方に入ってしまいそうです.また,男性に多いP型(強度)色覚やD型(強度)色覚の方は,女性の方のトイレのサインを見て,特に気にせず女性用の方に入ってしまいそうです.

このマークが設置されていた場所は,下のような感じに配置されていたらしいので,おかしいことに気づけそうであるのが救いです.

この距離なのでまだ大丈夫かな?

この距離なのでまだ大丈夫かな?

なんとも困ったさんなBADUIでした.

こういうパーツで売られているということは,日本の他の場所にも同じようなサインの貼り付けミスがありそうですね.是非とも探しに言ってみたいものです.

ちなみに,この手のトイレのマークについては,トイレマークのつぶやきというサイトが色々なトイレのマークを集めており素晴らしいです.今回の事例は,シンプル型ですね.これとかまさに今回の事例に近いBADUIです

600種類のトイレサインを販売.こういうリストで一気に見ると楽しいですね.

BADUIを集めて整理した「失敗から学ぶユーザインタフェース」が発売されました

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