楽しいBADUIの世界

1日1 BADUI(ユーザインタフェースの失敗学)

ON/OFFの状態が分からない電動カミソリ

      2013/12/09

学生さんからのタレコミ.

ある操作対象のスイッチがONの状態にあるのか,OFFの状態にあるのかということを可視化しておくことは重要です.今回紹介するのは,そうしたON/OFFにまつわるユーザインタフェース.

下の写真には,とある電動カミソリのユーザインタフェースが2つ並んでいます.1つはスイッチがONの状態,他方はスイッチがOFFの状態にあるのですが,どちらがONでどちらがOFFでしょうか?

ちなみに,ONおよびOFFを切り替えるスイッチは,中央左側の青色のボタンになります.

どちらがONでどちらがOFFか

どちらがONでどちらがOFFか

答えは,右側がONの状態で,左側がOFFの状態でした.

ちなみに,撮影角度が微妙に違うのでボタンが多少押し込まれている/押し込まれていないの差があるように見えますが,実際はまったく見た目上の変化がありません.

電動カミソリなので,ONの時は常に動作していますし,OFFの時は動作していないので一見問題ないようにも思えるのですが,充電が切れてしまっている場合に,故障か充電切れかの違いに気づきにくいこと.また,充電が切れてしまっている場合に,現在ONの状態かOFFの状態かがわからないため,充電を開始してしばらくした後に,急に充電している部屋から動作音が聞こえて,ONの状態であることに気づくという問題も有ります.

せめて,凹み具合などでON/OFFを伝達して欲しいBADUIさんでした.

BADUIを集めて整理した「失敗から学ぶユーザインタフェース」が発売されました

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