楽しいBADUIの世界

1日1 BADUI(ユーザインタフェースの失敗学)

BADUIで面白くて楽しいパズルに

      2010/07/07

パズルに挑戦する際,まずはまっすぐになっている辺を集めてつなぎあわせて枠を作成し,その後中を作りこんでいくというのが一般的かと思います.

ここで紹介するパズルはそうしたやり方の裏をまさにかいたパズル.

LIBERTY PUZZLES

LIBERTY PUZZLES

LIBERTY PUZZLES というのがこのパズルの名前.フェルメールの絵だったり,安藤広重の浮世絵だったり,様々なものがあります.ピースが木で出来ていてしっかりしています.また,ピースにいろいろな形があるのも面白い.

楽しげなピース

楽しげなピース

それはさておき,先述の通り,パズルを作っていくときは端っこから揃えていくのが王道であるように思います.で,このパズルに挑戦した時も同様に端から作っていったのですが,下のようになんだか繋がらない部分が結構あります.

端を揃えて・・・

端を揃えて・・・

う~ん,これピースが足りないんじゃ無いかとか悩んでいたら,

あっ,ぴったり!

あっ,ぴったり!

というようなぴったりフィットするものを発見.一見すると,これが端っこであるとは思えないような形なのですが,それが罠だったりします.

一般的なパズルの場合は,四隅はすぐに発見できたりするのですが,このパズルの場合,この四隅も難しいものになっています.例えば,下の写真の場合,元絵を参考にそろそろ端っこのはずなのだがとピースを探すのですが,四隅に相当しそうなものがありません.

そろそろ角っこのはずなのだけど・・・

そろそろ角っこのはずなのだけど・・・

で,悩み続けてると,下のようなピースを発見

あっ

あっ

あっ,もしかしてこれか?とはめてみると・・・下の写真のように見事に角が完成.

おぉ,角ができた!

おぉ,角ができた!

以上のように,予想と反するものだらけで,なかなか楽しいものとなっております.

ちなみに,これの小さいバージョンは下みたいな感じ(モナリザ).いかに四辺や角がイレギュラーなもので構成されているかがわかります.

モナリザ

モナリザ

かなり素敵な感じです.

また,このパズル素敵なことに,四辺だと思って作っていたのに,それが実を言うと中のものだったりします.

四辺だと思ったら・・・

四辺だと思ったら・・・

BADUIなおかげで楽しいパズルになっているという好例でした.

BADUIを集めて整理した「失敗から学ぶユーザインタフェース」が発売されました

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