楽しいBADUIの世界

1日1 BADUI(ユーザインタフェースの失敗学)

どうやって降りたいことをアピールするか悩む

      2010/02/27

先日紹介した通り,UCバークレー滞在のために借りている家から大学の間までは歩いて50分~1時間程度なので,朝は健康のためにも歩いて大学まで行き,夜は怖いのでAC Transitというバスに乗って帰っています.私が使っている路線は色々なタイプのバスが走っているため,何度目かのとき,どうやって降りることをアピールしたら良いのだろうかと悩んでしまったので紹介.

この乗ったバスには,客が私以外に誰もいなかったうえ,降りたいということをアピールするためのベルを鳴らすボタンがどこにも見当たりません(ちなみに,その後の観察で,大半の バ スには降車のためのボタンが存在していることを確認).

しばらく走った後に他のお客さんが乗ってきたので,その人がどのような 行動をとるのかということを観察してしまいました.で,降りる人がこの下の写真のように窓ぞいに張ってある紐を下に引っ張っていることを発見.

停車用のベル

停車するときにはこの紐を引く

この紐を下に引っ張ると,Stop Requested というランプがともるという仕組みになっていました.

後で知ったのですが,サンフランシスコの中を走っているトラムにもこれと同じインタフェース.まぁ,知っていればBADUIという程のものではないので,ガイドブックをちゃんと読んでいない私が悪いのですが,紐に何らかのラベルを付けるとか,もう少し親切でも良いのになと思ったUIでした.

BADUIを集めて整理した「失敗から学ぶユーザインタフェース」が発売されました

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