楽しいBADUIの世界

1日1 BADUI(ユーザインタフェースの失敗学)

検索が困難なカーナビの検索システム

   

方向音痴の私にとって地図サービスやカーナビのシステムなどは無くてはならないものです.今回扱うのは研究室旅行の際に借りたレンタカーに付属のカーナビゲーションの検索システム.

カーナビは,入力に制約がある一方で,入力の種類や量が多いのでBADUIになりがちです.

検索システム

カーナビの検索システム

京都大学を目的地に設定しようとして50音検索で「きょうとだいがく」と入力した状態が上の写真.

京都大学って1つしか無いように思うんですが,なんと検索結果数が251件! まぁ,部分一致しているところもあるのかな(そんなにあるようにも思えませんが・・・何にひっかかってるんだろう?)と思って画面を見ると都道府県の一覧が.しかも,京都府が無い!(この画面では京都府が見えますが,右のスクロールバーっぽいものが示す通り,ある程度スクロールした所に「京都府」がありました.北海道から都道府県順に並んでいます)

カーナビは走行中には利用することができませんので,信号などでの停車の短いタイミングを使って設定する必要があります(出発前に設定しておけばいいという話もありますが).で,その短い時間で五十音入力システムで「きょうとだいがく」と入力するのでさえ大変だったのに,そこからの操作も難儀なシステムでした.せめて,「きょうとだいがく」で一致した数を含む順に表示してくれたら良かったんですけどね.

数回停車するまで(数キロ進むまで)目的地を設定できず悲しくなったBADUIさんでした.

BADUIを集めて整理した「失敗から学ぶユーザインタフェース」が発売されました

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