楽しいBADUIの世界

1日1 BADUI(ユーザインタフェースの失敗学)

最適化されていない空港の案内板

   

ハブになる国際空港は計画性なしに拡張されていることが多く,乗り換えの際にやたらめったら歩かされるのは普通ですし,サインがちゃんとしておらず,目的地にたどり着くのが容易ではなかったりします.

先日,関西国際空港からミュンヘン行きの飛行機に乗り換えるために利用したフランクフルト国際空港も,到着ゲートから次の出発ゲートまでの乗り場までのサインがわかりにくくかったり,途中で分岐したはずなのにまた合流したりで随分と遠まわりをさせられてしまい,目的ゲートまでの移動に時間がかかってしまいました.

目的ゲートはコンコースAにあるのですが,下のサインがあるところでコンコースA行きとコンコースB行きが分岐しており,コンコースAに向かう人はみんなこの近くにある手荷物検査場に並びます(コンコースAへと分岐している写真を撮り忘れ・・・)

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手荷物検査場はえらい行列で,自分の番が回ってくるまでに随分かかりそうだなとしばらく待っていたら,空港の職員の方がコンコースAに行くならこっちの通路(コンコースBに向かう通路)に進んでもいいよと案内している.

本当かなと思って実際にコンコースBへの通路に進んでしばらく歩くと,確かに下の写真のようにコンコースAへの案内が復帰するといった感じ.ちなみに,上の写真のBの方向に進んだ先のコンコースAへの手荷物検査場は全く人が並んでいませんでした.

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当初の計画ではここまで拡張する予定は無かったでしょうから仕方がないことですし,拡張を繰り返すとだんだん整理がつかずわけのわからないことになると言うのは良くある話ですが(私も昔作っていたソフトウェアが拡張を繰り返すうちにわけのわからないことに・・・),何とかならんものかといつも思ってしまいます.

BADUIを集めて整理した「失敗から学ぶユーザインタフェース」が発売されました

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