楽しいBADUIの世界

1日1 BADUI(ユーザインタフェースの失敗学)

折角の自転車道が分かりにくいものに

      2012/12/07

自宅の近くの国道1号線から29号線へと繋がる五条通りに自転車専用道路ができました.日本は国土の狭さなどもあいまって,なかなかちゃんとした自転車道が無く,危ない思いをよくしていたのでこれは嬉しい!と期待していたのですが・・・残念なコトになってしまっています.

もともと陸橋やバス停などが車道側にあった広めの歩道を,自転車道と歩道に無理やり分割し,車道側が自転車道,そうでない側を歩道と設定しているため,陸橋やバス停がある度に,この自転車道があらわれたり,なくなったりと頻繁に入れ替わってしまうというワヤクチャなことになっています.

ちなみに,標識は下の写真のような感じ.

自転車道ここまで・ここから

上の写真ではわかりにくいと思うので,ちょっとサインが入れ替わってるところに赤枠をつけたのが下の写真のような感じ.

自転車道ここまで・ここから(2)

ありえない頻度で入れ替わっています.例えば河原町五条から烏丸五条の間の600~700m程度の間に5回も入れ替わっているというとんでもない状態です.

ちなみに,入れ替わっているところでは下のような感じ.

ここから・ここまで

自転車道ここまでなのに,ピクトグラムを一見すると普通に通行可であるように見えます.また,1枚目の写真左手のように自転車通行不可の場合は,歩行者のサインだけを看板に載せるか,自転車のサインに×などを表示していれば一見してすぐにわかるのに,そうしていないため,海外の旅行者にはまず役に立たず,さらに日本人にとっても分かりにくいものとなっています.

結果,今どのようになっているかというと,自転車道があるにも関わらず自転車が普通に歩道を走り,歩行者は自転車道を歩いており,自転車は自転車道を走りましょう~とかいうキャンペーンをやっている始末.

本当にどうしようもないサインでした.

BADUIを集めて整理した「失敗から学ぶユーザインタフェース」が発売されました

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