楽しいBADUIの世界

1日1 BADUI(ユーザインタフェースの失敗学)

ロックがかかっているか不安になるドア

   

トイレの個室では,まぁ用を足すためにそれなりの格好をしているわけで,人に見られたらとても恥ずかしい状況であるわけです.当然,そうした状況を人から見られないようにするためにドアのロックをするわけですが,そうしたプライベートなスペースが,本当にプライベートな環境になっているのか不安になることがしばしばあります.

海外のレストランに行って利用したトイレの個室のドアが下記のような感じでした.

トイレのドア

トイレのドア

ボタンを押してドアを閉じるとロックが掛かるようなっているようなのですが,内側からドアを開けると普通にあいてしまうため,本当にロックが掛かっているかを確かめるすべはありません.

ロックが掛かっていない状態

ロックが掛かっていない状態

一応,上の写真がロックが掛かっていない状態.ただ,ロックがかかっていようがかかっていまいが,中から開けると同じ挙動しかとらないため,心配だったりします.結局,このトイレを利用したときは,なんとなくドアのノブに手をかけながら用を足してしまいました.

プライベートなスペースを確保するためのトイレのドアのロックは,一目見るだけで物理的にロックが掛かっていることがわかるようになっており,ロックが掛かっているかどうかを実際に開け閉め使用としてロックが掛かっていることを確認する術があることが重要であるように思います.トイレのドアは,本当にドアのロックが掛かっているのかどうか不安になるという意味でBADUIが多いように思います.

BADUIを集めて整理した「失敗から学ぶユーザインタフェース」が発売されました

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