楽しいBADUIの世界

1日1 BADUI(ユーザインタフェースの失敗学)

内から開かないドアに閉じ込められる

   

宿泊していたホテルにて,部屋に閉じ込められてしまって難儀したとき,その理由が元々設計されたときはBADUIだった訳ではないのだけれど,その管理を放置していたがためにBADUI化してしまったという残念なドアによって引き起こされたものだったので紹介.

ドアはちなみに下みたいな感じ.上はロックで,下がドアノブですね.これではよくわからないかもしれないのですが,ドアノブがやや緩くなっています.

ドアはこんな感じ

ドアはこんな感じ

それに気づかず,ドアを閉めたところ・・・

あっ

あっ

ドアのノブがとれてしまいました.ドアは引いてあけるタイプなので,押しても開きません.これが宿について早々の出来事.

さて困ったフロントに連絡しなければと,部屋の中を見渡すものの部屋に電話が無いうえ,個人用の携帯電話も持っていないため連絡できない.メールをしてみたものの反応はない.そのまま外に脱出するかと窓を見たのですが一つは嵌め込み.もう一つはあるけれど,2階なので落ちたら大変そうな感じ.見事に閉じ込められてしまいました.

10分近く格闘して無理だったので,時差ぼけで眠かったので一旦ふて寝.トイレに行きたくなって起き,またしばらく格闘.部屋にハンガーがあるのを見つけ,このハンガーでノブによって出たり入ったりする引っかかりの部分を動かせばよいのではと,色々試した後に成功.無事脱出できました.

ちなみに,脱出したときドアの反対側を見ると下みたいな感じになっていました.

飛び出てます

飛び出てます

中央の棒が抜けて,そのまま押し出されてしまってたんですね.とりあえず偉い目に遭いました.UIはちゃんと設計しても,そのメンテナンスがちゃんとなされていないと,とんでもないBADUIに化けてしまうという例でした.

BADUIを集めて整理した「失敗から学ぶユーザインタフェース」が発売されました

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