楽しいBADUIの世界

1日1 BADUI(ユーザインタフェースの失敗学)

呼ばれたのか分かりにくい順番待ち案内システムでの掲示

      2015/12/11

フードコートでの料理の注文や,区役所での書類申請などのように,窓口でお願いしてから数分~数十分待たなければならないような状況において,窓口で番号札を受け取り,その番号が呼ばれるまでのんびり待つということがあります.で,音声のみによる呼び出し案内だと,ずっとその番号がアナウンスされるわけじゃないのでガヤガヤした場所で聞きそびれてしまうと気付けなかったり,耳が聞こえにくい人にとってはどうしようもないものとなり困ります.そのため,ディスプレイ等でその番号を掲示するということも併用されることが一般的です.

今回紹介するのは,そういう掲示に関する学生さんからのタレコミ.このフードコートでも,食券番号が表示されたらカウンターへとあるのですが…

完了一覧

食券番号が表示されたらカウンターへ

ここで提示されるのは完了順となっているため,自分の番号を探しにくくなっています.順番に意味が無いので(病院などの待ち順番は重要ですが),番号順にソートしておけば困ることも無いのに…といった感じでした.数字には万人に共通の並び替えルールがあるので,ある程度それに従って提示したいものです.

ちなみに,私が随分前に行った海外のフードコートでは,取りに来た人の番号を消す処理を数十分おきにしていたので,すでに取りに来た人の番号も残っており難儀するということもありました.以外と,そういうことにむとんちゃくな場所は多いものです.

 

BADUIを集めて整理した「失敗から学ぶユーザインタフェース」が発売されました

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