BADUIと言うほどのものではなく,仕方ないものですが・・・
キーボードのキー配列としてはQWERTY配列とDvorak配列が有名です.QWERTYとDvorakは配列が全く違うので間違うことは無いのですが,海外にはQWERTYに似ているけれど,ちょっと違うキーボードのキー配列があって困ったことがありました.
下の写真は,2001年にスイスはチューリッヒのあるホテル(ホテル名を失念)に置いてあったパソコンのキーボード.配列の違いに気づかれますでしょうか?
今でこそ,国内外問わず無線LANや有線LANが普及しているので,自分のパソコンを使えばいいんですが,当時はまだそうしたものが十分には普及していなかったので,ホテルに備え付けのパソコンを使ってネットをする必要がありました.で,特に何の疑問も抱かずこのキーボードを利用して入力しようとすると,なんか予想外の文字が入力されてしまう.
あれっと思ってよくよく確認すると,ほとんどの英字に関しては配置が同じものの,端の4つのキーの位置が微妙に変わっており,また「M」が定位置から右端へと移動している.この当時は知らず,後に知ったのですが,AZERTY配列のキーボードというフランス語圏で良く利用されるキーボードの配列です.
下手にブラインドタッチ(タッチタイプ)ができてしまうと,大抵のキーが同じであるがために,この罠に思いっきりはまってしまいます.ほとんどの配列が同じですし,見た目が似ているだけに難しい.また,Windowsだと多用するCtrl+AがCtrl+Qに,Ctrl+ZがCtrl+Wにマッピングされてしまい,操作ミスを何度もしてしまい,イラッとしてしまいました.
似ているけれどちょっと違うと言う点で,その場所に住んでいる人にとっては問題ないんだけれど,そうじゃない人間にとっては使いにくいUIでした.
チューリッヒ〔ドイツ語圏)にAzertyとは珍しいですね。Azertyはフランス共和国、ベルギー、北アフリカ(旧仏領)の規格で, スイスだと、ドイツ語のQwerz (qwertyの y が入れ替わる)をベースにしたものだと思います。最近のドイツの傾向としては英語と同じQWERTYも増えてきています。同じフランス語圏でも、カナダでは、QWERTYをベースにしたフランス語のものがあります。このカナダ系のレイアウトを米国や日本仕様のWindows PC で使うと、ハード的にキーの数が不足するのですが、まあまあ使えます。(MACのUSーkeyなら問題ないです.ただし表示どおりではない。)甥がドイツの高校にいるのですが、日独のメールに加え、フランス語履修ということで、日本で買ったMAC BOOK(US-KeyB)で、英独仏は、カナダ配列で打つのがべんりだということ。
確かに,Azertyはフランス語圏で利用されていますもんね.何故なのかは今だに謎です.
先日ドイツ出張したときにQwerzにであってこれまた入力に難儀しました.
なかなかキーボードのキー配置は悩ましい問題ですね.
QWERTYベースのフランス語版というのもあるんですね.勉強になります.