これもまた学生さんからのタレコミ.
京都市内の幾つかの場所にコインパーキングタイプの自転車駐輪場ができました.京都は自転車を利用する人が多い割に駐輪場が少なく,またその駐輪場も色々と手間が多いためか,自転車がやたらと色々な場所に駐輪されてて難儀することがあります.
そういったことを解決するためにできたコインタイプの駐輪場.下の写真のように道端に駐輪場があって,そこに自転車を入れるだけで駐輪できるし,24時間いつでもコインで取り出すことができるというのはいいと思います.
ただ,そこにちょっと問題があります.
上記のような駐輪場に自転車を駐輪する場合,下の写真のような感じで駐輪スペースに自転車を入れるのが普通でしょう.
タレコミした学生さんもそんな感じで自転車を入れたのだそうな.ある程度まで押したところで「ガチャン」と音が鳴って下のような感じに.
私も試してみたのですが,しっかりとガチャンという音が鳴ってました.ひとはガチャンと音が鳴るとロックがかかったかと勘違いしてしまうかと思います.私もそう感じましたし,その学生さんもそう感じたのだそうです.
たれこんでくれた学生さんは無料のパーキングスペースだと思っていたらしく(実際に30分無料と書いてある),焦って無料と勘違いしたんですと少し離れたところにいた管理の人に聞いたのだそうな.するとやはり「30分までは無料で使えます」とのこと.あれっと思い,では「どうやったら取り出せるのか?」と管理の人に聞いたところ,「30分以内であればそのまま引くだけでロックが解除されます」とのこと.
学生さんはそこで一安心したのだそうですが,ここで問題が一つ.ガチャンというしっかりとした音がなると,ひとはロックがかかったかのように錯覚してしまいます.この学生さんは無料のつもりだったので別の意味でびっくりしてたらしいのですが,最初から有料と思っているひとであれば,ガチャンと音がした瞬間に自転車にロックがかかり,お金を払うまでは取り出せないと思ってしまうと思います.しばらくこの駐輪場を観察してみたところ,自転車にロックをかけていないもの(リングタイプが閉じていないもの)がいくつかありました.おそらくガチャンという音により自転車にロックがかかったと勘違いし,どこかに行ってしまったのだと思います.それなのに,ただ単に引くだけで取り出せてしまいます.
自転車のロック音に似ていることも原因のひとつかも知れませんし,わざわざお金を払ってまで他の人の自転車を取り出さないと思っているのが原因かもしれません.ただ,30分以内であれば簡単に取り出せてしまうため,実を言うと簡単に盗まれてしまうという厄介なものでした.
自転車にちゃんとロックを掛けてねというのは,お金を支払うところに下のように小さく書いてあります.
近い将来,この駐輪場のいろいろな場所に大きく「自転車には必ず各自でロックをお掛けください」と書かれるのではと思ったことでした.
自転車駐輪場は自分で鍵かけるのがデフォで、認識間違い。
自転車が機械にロックされるのは、敷設側が料金を取るためだけの仕組み。
ですね.おそらくその認識間違いを招く理由が何かを考えるのがUI/デザインを考えるということだと思います.