ブリスベンに出張したときに,色々な素敵なBADUIに出会えてとても楽しい思いをしたので,それを少しずつ紹介.
昨日紹介した時計もなかなかのものだったのですが,まず到着してエレベータに乗るところにもトラップがありました.まず,下の2枚の写真をご覧ください.
わずかに光の強さの違いがあるのがわかるでしょうか?
これ,上の写真では上のボタンが押されており,下の写真では下のボタンが押されています.撮影しているため強調されていますが,実際はほとんど差がないように見えるため(特に昼はほとんど差がわからない),押されているかどうか不安になります.
光量の差でしか判断することができないため,誰かが押しただろうとついつい放置してしまってみんなでエレベータを待ちぼうけしたり(私も4~5分ほど待ちぼうけしてしまいました),誰かが呼び出しボタンを押してくれているのに(前に待ちぼうけした経験のためか)みんながみんなボタンを押そうとしたりと,なかなか楽しいことになっていました.
ウェーバー・フェフィナーの法則などで知られているように,刺激の強さの違いでの情報提示を行うのは難しいものであり,その刺激の強さが強くなればなるほど,差もより強調した形でつけないと違いを知覚するのは難しいものです.
そんなUIにおける大切なことを教えてくれる,素敵なBADUIさんでした.