両親にiPadをプレゼントした時のこと,iOSを使うためのアカウントを作成する必要がありました.そのアカウントを作成してパスワードを設定した後に下記のようなセキュリティ質問(秘密の質問)が提示されました.
- 十代の頃の親友の名前
- 初めて飼ったペットの名前
- 初めて覚えた料理
- 初めて映画館で見た映画
- 初めて飛行機で行った場所
- 小学生の時に好きだった先生
6つ中5つの質問が,60代中盤の母にとっては40~50年前に関することで(ペットは飼った経験がないため排除),当然ですが回答できるものが無く,困っていました.まだギリギリ30代の私でさえ,この6つの質問の内1つ(初めて飛行機で行った場所)しか回答することが出来ない無理難題ばかりなんですから,当然ですよね.
せめてこちらで質問を作成することが可能であれば良いのですが,そうなっていないので結局適当に答えを作り上げてパスワードとともに記録しておくという,なんともひどい対応を取ることになってしまいました.全くもってパスワードの意味が無い悲しい話ですが.
ちなみに,秘密の質問については,多くの「秘密の質問」は危険で,容易に推測可能であるという話があります.
例えば、英語圏での「好きな食べ物は?」という質問には、1回の推測だけで答えが当たる確率は19.7%。同様に、10回の推測であれば、アラビア語圏の「最初の先生の名前」は24%、スペイン語圏の「父のミドルネーム」は21%の確率で当たってしまうという。
ということで,容易に推測できてしまう割に,ほとんどの質問に回答できないことが多いという困ったさんでした.本当にこういう質問をする時は工夫して欲しいものです.