とあるホテルの一室で開かれた会議に参加した時のこと.
ホテルで電源確保のためのタップをお借りして,ノートパソコンやスピーカ,プロジェクタなどを接続して利用していました.しばらく利用している間は特に問題なかったのですが,さてそろそろ休憩時間というところで,プロジェクタが急にシャットダウン.
故障かそれとも停電か?と周りの様子をうかがうものの,部屋の電気は落ちていませんし,その部屋にいる他の方々は問題なく使えている様子.よく確認すると,近くにおいてあるスピーカの電源もOFFとなっており,さらにノートパソコンも電源に接続されていませんという状態に.
もしかしたらタップが壊れたのかな?と見てみるものの,同じタップに接続している他の方のものは問題なく使えているようなのでどうやら違うらしい.
なんだ?なんだ?とよくよく電源タップをみてみるとなにやら電源タップに見慣れない文字列が・・・
非連動口? ん? と思ってもう少しみてみると,他にも何やら書いてあります.
連動口.そしてさらにその右側には・・・
パソコン口とな.
色々調べた所,どうやら「パソコン口」に刺さっているノートパソコンの電源をOFFにすると,それと連動して「連動口」の電源がすべてOFFとなり,「非連動口」の電源はOFFにならずそのまま使えるらしい.
つまり,休憩時間が近づき,「パソコン口」にノートパソコンを接続していた人が,ノートパソコンをシャットダウン/スリープしたことによって,タップ内に搭載されたシステムが「パソコン口」の電源OFFを検知し,「連動口」からの給電を止めたことによって「連動口」に接続されているノートパソコンやプロジェクタ,スピーカなどの電源もOFFにしてしまったという事らしい.
調べてみると,どうやらパソコン連動タップという製品で,パソコンと一緒に多くの周辺機器を使う人向けに,パソコンの電源さえOFFにしたら他もすべてOFFになるから便利だよ!ということで売られているもののようです.まぁ,これ自体はわかって使うのであれば,無精者の私などには向いているタップなんだと思います.
ただ,今回のようにホテルや会議室などで貸与する備品としてはまったく適していないタップでした.借りた方はそんな機能があるなんて気づきませんしね.結果,プロジェクタの起動には時間がかかるため,なんとも言えない空気が流れてしまいました.
元々の製品には落ち度がないのに,使われ方によって困ったものになってしまったという悲しいBADUIでした.