食券の券売機は,お店毎にユーザインタフェースが統一されているわけではなく様々で,またあまり考えられていないことも多く,悩まされることが多いものです.
下の写真は,BADUI本でも紹介したとある美味しいラーメン屋さんの食券の券売機.つけそばを食べるために,1000円入れたところ,いくつかのボタンが赤く点灯したため,そちらに視線が誘導されました.
ちなみに,赤く点灯しているのはラーメンのトッピングやごはん系,そしてビールなどの飲み物となっており,ラーメンやつけそばのボタンはまったく点灯していません.もちろん,ここで「つけそば」のボタンを押しても,つけそばは出てきません.
「売り切れか?」と,しばらく悩んでいたところ,お店の人から「最初に,普通か中盛りか大盛りを選択して下さい」と声をかけられました.下の写真は,「中盛」を押した後の様子.
ようやく「つけそば」などのボタンに赤いランプが灯り,ここで「つけそば」のボタンを押すと,つけそばが購入できます.
このインタフェース,赤いランプが灯っているとその中から購入可能(トッピングやご飯系,つけそば,盛り選択後のラーメンの選択購入)というものと,赤いランプでラジオボタン的にいずれかの項目を選択(普通,中盛,大盛のいずれかを選択)というものが混在しているがために,とってもわかりにくいものになってしまっているというものでした.
もう少し「普通」や「中盛」「大盛」が目立つように工夫するか,この盛り選択とラーメンやつけそばを赤枠などで囲うなどしてグループを印象づけるかした方が良いように思うユーザインタフェースでした.まぁ,どちらにせよ普通でも中盛でも大盛でも値段が変わらないので,盛りを選択せずとも購入可能とし,盛りの選択は口頭で伝達でもいいんじゃないかとかも思ったりします.
さすがに何度も行っているので今では操作方法を把握していますが,行き始めた当初は何度も悩んでしまいました.また,新規のお客さんは毎回操作方法が分からず,券売機前で硬直し行列ができるとともに,店員さんから声をかけられています.
まぁ,ある意味店員から客に声をかけるという自然な流れを作るにはいいのかもしれませんが…