楽しいBADUIの世界

1日1 BADUI(ユーザインタフェースの失敗学)

わかりやすくするために書いてあるフォームの内容が逆にユーザを混乱させることに

   

先日購入したiPhoneを設定するためアカウントを登録しようとしていた時のこと。下記のような姓名や郵便番号を入力フォームが出てきました。それぞれのフォームの横に何を書くのかという説明と、フォーム自体に灰色の文字で初期値が入っており、それに従って入力していくことになります。一見するととても分かりやすいものであるように思います。

さて、みなさんならこの3つ目、4つ目の入力フォームに何を入力しますか?

やまだたろう

やまだたろう

この手のものは、漢字で名前を記入した後は、ひらがなまたはカタカナで読みを入力するというのは一般的なので、横のラベルを見ずとも、初期値から類推しつつささっと入力してしまうことができます。

で、この場合も同様に、横のラベルを確認せずに「なかむら」「さとし」と入力したのですが…よーくみてください。3段目、4段目に初期値として入っているのは、やまだ(姓のひらがな)、たろう(名のひらがな)なのですが、その横に入力するべきものとして書いてあるのは姓のカタカナ、名のカタカナとなっています。つまり、本当は「ナカムラ」「サトシ」と入力しなければならなかったわけです。郵便番号は半角だろうか?全角だろうか?ハイフンは居るのだろうか?と横のラベルを見た時に、上のカタカナという文字が目に入り、入力をし直すことになってしまいました。

この手の初期値を設定しておくというのは、ユーザを助けることにつながるので重要ですが、それならそうとちゃんとした値を設定して欲しいものです。

BADUIを集めて整理した「失敗から学ぶユーザインタフェース」が発売されました

 - interface , , , , , ,