楽しいBADUIの世界

1日1 BADUI(ユーザインタフェースの失敗学)

案内板による無限ループ

   

とある高校の合同発表会イベントのため,東京工業大学を訪れた時に場所がわからず随分迷子になってしまったので紹介.

とりあえず,場所が東京工業大学の大岡山キャンパスということだけはチェックしていたので,まずは正門へ.正門を入ってちょっと行ったところに下の写真のような看板が.

口頭発表は左へ

口頭発表は左へ

なるほど,口頭発表は蔵前会館というところでやっているのかと,その矢印方向へ進んで次の案内を探します.しかし,どれだけそちら方向に歩いて行っても情報がありません.

「もしかしたら間違えたか?」と,再度上記の案内板があった場所へと戻ると,下のような看板を発見.

蔵前会館は右方向?(奥に見えるのは最初の看板)

蔵前会館は右方向?(奥に見えるのは最初の看板)

ん? 蔵前会館は右方向?

ちなみに,右に進むと,この写真の先の方(階段の下あたり)に見える通り,最初に見た看板にぶつかります.最初の看板まで行くと,左へ進めと言われ,こちらまで来ると右へもどれと言われる.無限ループです.しかも,百年記念館は最初の看板だと右方向に,2つ目の看板だと左方向にあることになっています.分裂しています.

なんじゃこりゃと思いつつ,ネットで検索し蔵前会館を発見.そもそも,この正門を入ってはいけなかったということが判明し,あの看板は何だったんだろう?と頭を悩ませる事になってしまいました.

東京工業大学のキャンパスマップによると,正門を入ってすぐのところに「百年記念会館」があり,正門を入らずに大岡山北地区という所に行くと,東工大蔵前会館があります.

看板と目的地と

看板と目的地と

いたずらされて方向がわからなくなると言うのはよくある話ですが,この場合はそもそも空間的に位置関係がおかしいので,何か勘違いがもとでこうなってしまったんでしょうね.訪れる人のことを考えて案内してほしいBADUIさんでした.

イベント案内とかだと,地図もセットで載せるほうが無難ですね:)

BADUIを集めて整理した「失敗から学ぶユーザインタフェース」が発売されました

 - sign , ,