10月~11月は研究者にとって重要な科学研究費補助金という研究費を獲得するための申請のシーズン.この研究費をとれるかとれないかで,次年度の個人研究のやりやすさ,研究室運営の方向性などが決まるため(予算が全く獲得できなかったら自腹とかになりますし),何を書くか,どう書くか,なんだこのフォーマットは!,ぞうの卵はおいしいぞうなど,色々頭を悩ませる事が多く,科研が書けんというハッシュタグが賑わう時期でもあります.
前回も紹介しましたが,科研費のシステム色々と問題があって難儀です.もちろん,電子申請になる前は,正本副本など10数部印刷してのりづけして,マーキングをしてと,かなりの手間があったので,電子化されたことによって手間は随分と減ったのですが,折角電子化されたのにその力が十分に発揮されていません.
今回紹介するのは,その1つ.電子申請システムのお話.
電子申請システムのトップではログインIDとパスワードが要求されます.まぁ,これはどのような電子申請システムでも共通でしょう.ユーザとパスワードでちゃんと管理しなければいけませんしね.で,この電子申請システム,普段使わないIDやパスワードなので(ほぼ1年にこの時期しか使いませんし)何だったかまず思い出すのに難儀します.
で,ようやく書類を探したり,私の場合はこれまで蓄積したライフログの中から該当する情報を見つけ出し,ログイン画面にたどり着いて,ユーザIDとパスワードを入力したところ・・・
「以下のエラーがあります.このログイン画面から科研費電子申請システムにアクセスすることができません.e-Rad経由でアクセスして下さい」とのこと.
ありゃ,ログインする場所はここじゃなかったかな?と,e-Radシステムのトップページを探してそちらへ移動.
「e-Radサービス時間外です」との案内.え・・・
電子申請システムなのに営業時間があるのかよ!という突っ込みはさておき(きっとメンテナンスが必要なんでしょう),そもそも時間外でログイン出来ないのであれば,ログイン画面の時点で「現在は時間外なのでログインできません」と情報を提示するべきだし,そこで出さないにしてもログイン失敗の時点で「時間外のためログインに失敗しました」にしておけば無駄な操作は無くなったんですが・・・
ちなみに,この画面の下のフレーム内の「研究者(応募者)ログイン」というボタンが,時間外なのにクリックできて,クリックすると一番上の図の画面に戻ります.時間外であることが目立つように書かれていないため(文字を赤色なりにすることで目立たせないと,すぐに下のボタンに目が行ってしまいます),おっちょこちょいな人は,このログインボタンからログインするのだなと,また同じ事を繰り返すことになるでしょう(実際,私は気づかず再度1番目のページに戻ってました).
科学技術のトップなんだし,多くの研究者が使うサイトなのだから,もう少し電子申請サイトのUIは考えて欲しいものです.ってな感じの,なんともな感じのBADUIでした.きっと,来年も同じなんだろうな.
(申請した科研通ると良いな・・・)