楽しいBADUIの世界

1日1 BADUI(ユーザインタフェースの失敗学)

BADUI整理のたたき台

   

とりあえずたたき台として整理を開始し始めてみる.

BADUIができた原因で整理(まだ原因ではないものも入ってしまってる)

  • 自己中心型: 利用者のことを考えず,かっこいいとか,こうすべきとかそんな観点で作っちゃったがためにえらいことになってしまったもの.アート(笑)型とも.そういったことをやっちゃう人物をデザイナとは呼びたくないけれど,デザイナと呼ぶのであればデザイナセンタードデザイン.紹介するまでもなく,これは本当に多い.一例として,KDDIのサイトとか逃げ道のないインタフェースとか.
  • 温泉旅館型: もともとはそれほど問題がなかったのだけれど,増設につぐ増設を繰り返した結果,訳のわからない構造になってしまったようなもの.田舎の温泉旅館にこうしたものが多いため,ここでは温泉旅館型ととりあえず名付けた.実際のそうした温泉宿とか,一瞬見失うホームの番号とか,情報の整理されていないサイトとかチケット券売機とか.
  • 異文化型: その文化では問題ないことも,他の文化圏の人にとっては異質に映ることがあり,結果としてBADUIになってしまったもの.あとは,他文化圏・他言語圏の方のことを全く考えてなかったためにBADUIとなってしまったもの.エレベータの上下ボタンとか日本人にはわかりにくいチケット券売機とか.
  • 標準との乖離型: 標準的なインタフェース・デザインと配置や色が異なるために,使いにくくBADUIとなってしまったもの.赤色の男性トイレのマークとか,通話ボタンと終了ボタンの配置が逆転しているのとか,戻ると次への逆転とか.
  • 経年劣化型: 元々は問題なかったのだけれど,経年劣化 or メンテナンス不足によりサインが見えなくなったり,取れたり,削れてたりして,BADUIに化けてしまったもの.内から開かないドアに閉じ込められるなど.トマソンのウヤマ的なものも.また,世俗の変化などによるものもあり,男性用風呂内の女性用トイレなどはそれに該当.
  • 設計者不在型: そのものの設計・デザインについては問題なかったのだけれど,それを設置した人が何も考慮しなかったために,BADUIとなってしまったもの.例えば,本来の用途に使ってもらえない温風乾燥機ごみ箱のように見える何かその正体など.
  • 利用者不在型(無試験型): 自己中心型と同じかな?利用者のことを考えずに設計したためにえらいものが出来上がってしまったというものや,ちょっと使えばわかることなのに,一度も利用テストをしなかったがためにBADUIが出来上がってしまったというもの.新生銀行のATM検索サービスとかがいい例.
  • 詰め込み型: 色々な情報を取捨選択すること無く,詰め込んでしまったがために悲しい結末を迎えたBADUI.チケット券売機のあたりに多かったりする.京都のバスの路線図もいい例.温泉旅館型にやや似ているかもしれない.
  • 非掲示型: 何の情報提示もなされていないため,利用者はどうしたらよいか分からず誰も使えなくなってしまったというBADUI
  • 汎用化の弊害型: 色々なところで動作できるようにとしたのはいいのだけれど,すべての環境をテストできているわけではないため,環境によってはBADUIになってしまったというもの.押せないチェックボックスや,案内してくれないカーナビ時差の問題など.
  • 無工夫型: 使い側のことを考えてい無いという意味で,利用者不在型と同じかもしれない.すこしくらい工夫しようよというBADUI
  • 理想と現実のギャップ型: 理想とするシステムは素晴らしいものなのかもしれないけれど,デザインや開発,テストにかける時間が短すぎて結局すべてが実装されず,結果としてBADUIになってしまったもの.初期の見積の問題.開発時間短過ぎ型でもいいかも.
  • など.

色々まとめれるところとか,他にもあったりするけど,とりあえず.

 

BADUIの効果(結果)での分類:@ayatsuka_yuji さん案

  • 徒労誘発型
  • ブービートラップ型
  • 不発型
  • アドベンチャー型
  • ドルアーガ型
  • 不可能型
  • など
BADUIを集めて整理した「失敗から学ぶユーザインタフェース」が発売されました

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